地球探検 ブラジル連邦共和国 武藤啓一隊員 １
レポート1
ブラジルでの活動
緑と太陽の国、南米ブラジルに赴任して、１年になりました。 震災直後のブラジルへの赴任で、故郷はどうしているかなと、様々な思いを胸に活動してきた１年でした。
勤務地
私が住んでいるのは、カンピナス市バロン.ジェラルド・トーザン地区です。ここカンピナスは、ブラジル南東部、サンパウロ州東部にある同州第二の都市で人口100万人。サンパウロの北東100キロメートル、標高700メートルの高原に位置しています。又、NHK総合テレビで放映された ｢ハルとナツ・届かなかった手紙｣ のロケ地でもあります。日系のトヨタやホンダの工場も進出し、機械、薬品、農機具などの工業が発展しています。
活動
野球TOZANの子供達
活動は、子供たちの野球とソフトの指導を通じて、日伯の交流と文化の振興を図っています。
野球試合の休憩
ブラジルでの野球とソフトは、日系人が発展させてきた自負があり、歴史的にも素晴らしい足跡が残っています。先輩方々の輝かしい栄光も、脈々と受け継がれています。それを引き継いだ、子供たちが黙々と練習を行い、真っ黒になり、泥んこになりながら、暗くなるまで一緒になって技術の向上を図っています。
ソフトボールペルー遠征
国内大会はもちろんのこと、昨年１月には、ペルー、リマで行われたソフトボール国際親善大会にも参加し、ペルーとブラジルとの交流も出来ました。
福島県人会との交流と喜多方ラーメン
ブラジル福島県人会の方々との交流は、活動の暇を見ては行い、サンパウロに行くことも多々あり、今までに喜多方ラーメン祭りを２回実施し大好評でした。
大人気の喜多方ラーメン (フェスティバル・ド・ジャパンにて)
今年７月に開催された「フェスティバル・ド・ジャパン」には、喜多方ラーメンとアイスクリームの天ぷらを出品し、大成功で終了することが出来ました。 喜多方ラーメン７７０食・アイスクリームの天ぷら２０００個、完売です。喜多方ラーメンもアイスクリームの天ぷらも、アイデアは福島県から持ち込んだもので小島会長他役員の方々も大変喜んでいました。
今年のフェスティバルは、「共存する進歩と環境」と題し、１５回を迎えたところであり、日系社会最大の祭りに進化し、今年は２０万人の人出があったと言われています。各県人会が地元の名産と思考を凝らした味で食べ物を出品し、国際色豊かに多くのブラジル人が日本の食文化を楽しんでいるようでした。特にラーメンは、今までに出品が無く福島県人会が初めてラーメンを出品しました。関係都道府県人会より注目の的となり、関係者の多くが食べに来ていました。 ここブラジルでは、ラーメン店はまだまだ少ない状況にあります。これをきっかけに「南米にラーメンの華が咲く」このようになれば素晴らしいと思っています。これからの１年間、多くの方々と試合や練習を通し交流を図ると共に、野球やソフトの技術力向上に主眼を置きながらも、ラーメン文化の振興にも全力を尽くしていきたいと思っています。
福島県人会青年部
福島県人会の皆さんと (フェスティバル・ド・ジャパンにて)
ブラジル連邦共和国 平成23年度1次隊 職種：野球 武藤 啓一 コロニア東山日伯文化協会
