地球探検 モルディブ共和国 清水聡子隊員 1
はじめまして、私は2011年の1月にモルディブに来ました。 その後1ヵ月間、ケヨドゥ島という小さな島でホームステイをしながら現地語(ディベヒ語)の語学訓練を受け、2月に任地で活動を開始しました。 モルディブは、インド洋にあり、約1,200の島々から成り、約200の島に人が住んでいます。 宗教は、100%イスラム教の国です。 私の任地であるフルミードゥ島は、最南端の環礁で赤道を越えたところにあります。 ここでは、シャムスディーンスクールという1年生から7年生が通う学校で音楽の授業を現地の先生と行い、将来は現地の先生によって音楽の授業が行えるような活動をしています。 4年~7年生の生徒によるバンドの指導もしています。
今回は、1年前の東日本大震災の時のモルディブの様子をお知らせしたいと思います。 震災のニュースが入ってからは、日本や私の家族の事を心配してたくさんの人たちから声をかけてもらいました。
そして、16日の学校での朝会の時には、先生、生徒全員が胸に黒いリボンを付け、半旗を掲げ、1分間の黙祷、校長先生のお話のあと、日本のために祈りをささげました。
私の学校だけではなく、モルディブ全国の学校で行われたようです。
これは、前日に先生たちが黒いリボンを作っているところです。
私が写真を撮ろうとしたときに、一人の先生が「今は、こんなハート」と言いながら 黒いリボンをハート型にまとめました。
震災から1週間後の18日には、フルミードゥ島の中心にある8年生~10年生が通う学校で、日本へのチャリティーイベントが開催されました。
そこで、私は5分間のスピーチを依頼されました。
私はスピーチのあと、鍵盤ハーモニカで「ふるさと」と演奏しました。
そのあと、募金が行われ、震災の時間に合わせて1分間の黙祷、同時に島の発電所が数時間止められました。
この島の発電所は、日本の協力で作られたディーゼル発電所です。
日本への感謝と震災で電気が使えない人たちと少しでも分かちあうためだそうです。
夕方からは、島のもう一つの学校のフルドゥスクールで引き続き募金が行われ、先生や生徒たちと、シャムスディンーンスクールまでの約3kmを行進しました。
モルディブの首都マレでは、テレビ局でチャリティー番組が行われ、テレビ局にツナ缶を持ってくる人たちや、募金に来る人たちが放送されていました。
その後たくさんのツナ缶と募金が日本に送られました。
22年度3次隊 音楽 清水聡子