地球探検 ニカラグア共和国 高畑奈美隊員 4
ニカラグアレポート
【4 小学校について】
小学校は2部制
私の勤める小学校は、午前(朝7時から12時10分まで)と午後(午後1時半から5時半)の2部制になっています。休み時間は、午前の場合、9時から20分間のみです。日本のように45分おきに10分間の休み時間はありません。よって、午前11時を過ぎた頃から、集中力が切れるのか、子ども達が騒ぎ始めます。朝ごはんを食べてこない子どもが多いので、学校には小さな売店があります。そこでは、ピザやエンチラーダ(トルティーヤの中にご飯や肉を挟み、油で揚げたもの)やジュース、キャンディーなどを買うことができます。休み時間後に軽食の時間があり、保護者が交替で作って届けます。主にトルティーヤ、麺類、ガヨピント(豆ご飯)などです。おいしいのはいいのですが、炭水化物の取りすぎが心配されます。
マタガルバ市から山々を望む カテドラル(教会)
教科は4科目
学校は、月曜日から金曜日まであります。夏休みは7月に1週間。冬休みは12月と1月の2ヶ月間。他にも3月末から4月にかけてセマナサンタ休暇(1週間)や9月16日の独立記念日を記念しての休暇などがあります。休みが多いのは、何歳になってもやっぱりうれしいですよね。私も、休みは大好きです。教科は、スペイン語と算数(月から金曜日)と体育(週に1時間)と図工(週に1時間)のみです。4~5時間の学校ですから、日本の学校のように9教科もありません。児童は、制服と体育着を着用しますが、お下がりが多いので、女子児童のスカートのひだが取れている場合も多く見受けられます。上は、半袖ブラウス、下は男子は、紺のズボン、女子はひだのついた紺のスカート、それと、女子は白のハイソックスを着用します。 午後の児童は、午前中に一仕事を終えてから登校することが多いようです。
お手伝いさんをする15歳の少女
この写真は、若い(15歳)お手伝いさんがアイロンがけの仕事をしているところです。
子どもでも、特に女子は、13歳を越えると、乳母やお手伝いの仕事で、住み込みの仕事をするようになります。この子も学校に行っていないので、私の時間のあるときに、スペイン語の読み書きを教えます。彼女の月の給料は1000コルドバ(46ドル、日本円83円計算で約3800円)になります。
彼女は、時々、時間のあるときに教会で歌を歌うのが好きなの だそうです。この日も、歌を歌いながら楽しそうにアイロンがけをしていました。
(2010年10月)
高畑 奈美 平成21年度3次隊 ニカラグア 小学校教諭