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地球探検 パプアニューギニア独立国 泉田裕章隊員 12

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
 地球探検

レポート12

12. パプアニューギニア  フルーツ特集

 私は今、青年海外協力隊の理数科教師として、パプアニューギニアのマヌス州、州都ローレンガウのマヌス・セカンダリー・スクールに配属されています。今回は、「パプアニューギニアのフルーツ」についての話をしようと思います。

 みなさんは南国、南の島のイメージは何でしょうか。照り付ける太陽ときれいな砂浜?カラフルな熱帯魚?原住民のダンス?パッションフルーツ?など色々なイメージがあると思います。ここパプアニューギニアもフルーツが美味しい国の一つなので、いくつか紹介します。

 

1.パイナップル

 パプアニューギニアには大きく3つのパイナップルがあります。トゲトゲがあるもの、トゲトゲはあるがやや優しいもの(日本でよく売られている)、やや丸みを帯びたもの(日本では缶詰にされて売られている)。この3つのパイナップルすべてに言えることは、芯まで甘く美味しいということ。

 私はパイナップルが大好きで毎週一つは食べています。値段は大きいもので一つ200円程度の安値で売られていますが、それでも高いという話を聞きます。ここパプアニューギニアは大家族なので、一度の食事で4つ5つは当たり前です。そうすると一つ200円は高いのかもしれません。

パイナップル1パイナップル2

  2.バナナ

 日本で食べるバナナの他にも、実が赤いバナナ、太くて短いバナナ、煮込んで食べるクッキングバナナ、などがあります。基本的に一年に一回の収穫で、収穫後はそのバナナの木を根元から切ります。すると幹の中央部分よりすぐに新しい芽が出てきて、来年も収穫することが出来ます。収穫後に切らないと、その木が倒れてしまいます。

バナナ1バナナ2

 3.ポポ(現地語)、パパイヤ

 日本でもおなじみ、パパイヤ。ポポが入るくらいの大きい冷蔵庫があれば冷やして食べるとより美味しい。皮が薄く、鳥やコウモリに食べられてしまう前に木に登って収穫します。一つ300円前後。もし熟す前のポポを買ってしまったらジャガイモの代わりにカレーに入れても美味しい。ちなみに発音が「ポポ」、ではなく、「ポゥポゥ」と小さい「ゥ」が入ると、ある現地語で「大きいおっぱい」という意味になってしまうので注意しましょう。
パパイヤ1パパイヤ2

4.ココナッツ

 もちろんジュースとして飲むのが一番美味しく、冷やして飲むとより美味しい。若いココナッツの内側は柔らかくココナッツゼリーを味わうことができる。ごく稀に、ココナッツの内部に食べられる美味しい白い実が付いていることがある。これはまさにアーモンドのような、カシューナッツのような、ナッツです。さすがココ「ナッツ」、だけあります。ダジャレではありませんよ?
ココナッツ1ココナッツ2

  5.ラォラォ(現地語)

 1年に何度も食べることができる木の実、ラォラォ。5つ10円程度で売られています。味は、少し酸味と甘味があり、古いリンゴのような食感。ラォラォの木の下でラォラォパーティーをすると楽しく、その時はやや美味しさが感じられます。
ラォラォ1ラォラォパーティ

 6.サトウキビ

 手首ほど太くなったサトウキビ、硬く分厚い皮をナイフで剥いで中の白い部分を噛みます。味は思ってたより甘くなく、梨(豊水)のような爽やかな甘さが口いっぱいに広がります。噛むだけで、水分が無くなったら捨てます。30cmほど噛めばもうお腹いっぱいになってしまいます。
サトウキビ1サトウキビ2
 

 7.ファイブコーナー(現地語)

5つ星をイメージするフルーツ。大人から子どもまでみんな好きです。味は少し酸味がある梨のような、リンゴのような感じ。冷蔵庫で少し冷やしてから食べたほうが美味しい。
ファイブコーナー

   8.カスタードアップル、アップルカスタード

 カスタードクリームを彷彿させる甘さのようでもあり、洋ナシのように爽やかかつ上品な甘さのようでもある美味しいフルーツ。熟す前に収穫し、手で皮がむける位柔らかくなれば食べ頃で、香りもいい。
カスタードアップル1カスタードアップル2
 

  9.サプサプ(現地語)

 熟するとトゲトゲの皮は柔らかくなり手でむくことが出来ます。中には白い果肉と小さい種が入っています。味は、すこし酸味がある甘いヨーグルトのよう。もちろんそのまま食べても美味しいのですが、おすすめは皮をむいて実を一口サイズに切ったものを冷凍庫に入れて凍らせて食べます。酸味も甘味もちょうどよくなり、美味しいです。

サプサプ1サプサプ2

   10.マンダリンオレンジ

とても水分があり、そのまま食べるというより搾ってジュースにすると、とても美味しい。実が熟して落ちたものは食べません、木になっているうちに収穫して食べます。つまり収穫は、木に登るか、家の屋根から木に移るか、です。

マンダリンオレンジ

  11.スイカ

日本で食べているスイカと同じです。果肉が赤いものや黄色いものもあります。形も丸いものだけでなく、ヒョウタンのように細長いものもあります。一つ500円~1000円前後で、高価なフルーツになります。

スイカ

  12.メィヨゥ(現地語)

見た目はライム、レモンのような形で、果肉はグレープフルーツの粒が小さく硬い感じ。味は不思議な味で、薄いオレンジのよう。一つ20円前後で売られています。醤油を付けて食べると、とびっこ、数の子、のようでした。

メィヨゥ

   13.パメロウ(現地語)

 見た目も味もグレープフルーツです。収穫時期や管理状態によっては水分が無く、パサパサになっている時があるので、購入には運が必要です。マーケットのおばちゃんも見た目では判断できないらしく、当たれば美味しい。
パメロウ1パメロウ2

  14.カカオ

 チョコレートの原料になるカカオの実ですが種を食べることはできません。種の周りを舐めるとミルクキャンディのようなふんわりとした甘さが口いっぱいに広がり、美味しいです。ただ、種の周りをチュウチュウするだけなので、もっと食べたい衝動が起きます。
カカオ1カカオ2

  15.プゥァクプゥァク(現地語)

 ツルっとしたやや硬めの皮をむくと、ライチに似たような果肉が入っています。味もライチに似ておりやや甘くてとても美味しい。ただ美味しいからといって食べ過ぎるとお腹を壊してしまうので注意しましょう。ちなみに発音が「プゥァクプゥァク」、ではなく「パクパク」と言うと、ある現地語で「うんち」という意味になってしまうので合わせて注意しましょう。

プゥァクプゥァク 

  16.シュガーフルーツ(現地語)

見た目はプゥァクプゥァクに似ていますが、中味はスイカの種くらいの大きさの種がいっぱい入っています。種も食べます。味は、種のまわりの汁はとても甘く、種はパリパリでキウイフルーツのように酸味があって、甘酸っぱいを味わうことができ、食感が癖になる美味しいフルーツです。マウントハーゲンやゴロカなどの高地で多く作られています。
シュガーフルーツ1シュガーフルーツ2
  17.ランムータン(現地語)
 赤いトゲトゲの柔らかい皮の中には、ライチに似たような食感と味で、おいしい。1年に一回、食べられるかどうかという、とても珍しいフルーツです。

ランムータン1ランムータン2
                

 パプアニューギニア独立国 泉田裕章 平成23年度3次隊 職種:理数科教師 配属先:マヌス・セカンダリー・スクール