地球探検 パプアニューギニア独立国 泉田裕章隊員 18
レポート18
18. 「人間は同じだなと感じるとき」
私は今、青年海外協力隊の理数科教師として、パプアニューギニアのマヌス州、州都ローレンガウのマヌス・セカンダリー・スクールに配属されています。 動物の中でも人間は、「笑うことができる」、「勇気がある」ことが特徴的であると私は思っています。などと、生物学的な違いを話すレポートではなく、今回は、「日本人」と「パプア人」の共通点にとどまることなく、「先進国」と「開発途上国」を区別することなく、人はみんな同じだなと感じたことを話したいと思います。 1、生きるために何をしているのか。 学校に通い、仕事をします。家族や自分のためにお金を稼ぎます。 2、家族や兄弟を想う気持ち 故郷を誇りに思い、家族や兄弟を大切に想います。 3、食事、笑顔、自然と共存 地元で取れる旬の野菜や果物をみんなで食べます。それは多くを食べ過ぎず、自然と共存する姿勢があります。 4、自然に生かされてると、感じること 水や土地を大切にします。鶏や豚を育てるのは、家畜としてだけではなく、冠婚葬祭のお供え物として使います。 5、文化を守る、自然環境を守る・壊す それぞれの地域の歌や踊り(シンシン)を継承します。定植、伐採、ごみの埋め立て、自然を壊し、また守ろうとします。 6、知ってること、知らないこと 病気や衛生についての正しい知識や対応には個人差があります。適切な対処法が重要になります。 やじうま、新しいもの好き、祭りやイベント好き…。この題名「人間は同じだなと感じるとき」について考えていると、単純に「人間は人間だからなぁ」、「特に違いはあるのかなぁ」と思いました。もちろん肌の色や話す言葉、宗教、住んでいる国、先進国と開発途上国など、それぞれ違うと「区別」することはできます。では果たして、その「区別」にどのような意味があるのでしょうか。そんな大した意味などないでしょう(笑)君は女性だから、肌の色が違うから、身長が低いから、なまっているから、福島県出身だから…それが何か?とやっぱり思ってしまいます(笑) うまくまとめることはできませんが、そこに「笑い」と「勇気」があれば、人として異なることなんてないのだと、改めて思いました。 |
左からフィリピンのマービン君、バングラデシュのマフーさん、日本のハルト隊員、パプアニューギニアのシラちゃん。じゃぁ写真を撮ろうか。国籍、言語、性別など「区別」できることはたくさんあります。 |
左はマヌスで働くミャンマー人の友人マオマオ、右は私、泉田。 |
パプアニューギニア独立国 泉田裕章 平成23年度3次隊 職種:理数科教師 配属先:マヌス・セカンダリー・スクール