越後三山只見国定公園

印刷用ページを表示する　掲載日：2024年7月6日更新

　越後三山只見国定公園は、福島県と新潟県にまたがり、越後山脈の南部と三国山脈の一部を含む国定公園区域について、昭和48年5月15日に指定されました。その後、令和3年10月29日の公園計画の変更で、地理的な連続性や風景の一体性、公園利用の実態や社会情勢の変化を踏まえ、隣接する只見柳津県立自然公園とその周辺の一部区域が国定公園に編入されたことなどにより、全国の国定公園中第１位の広さを誇る今日の姿となりました。

　昭和48年に指定された地域は、雪が多い上、険しい山岳地帯であるため集落が少なく、かつては“奥会津の秘境”と呼ばれてきました。現在もブナなどの原生林が広い範囲で残されており、本州最後の「手つかずの山域」と称される本地域には、ありのままの自然のなかにカモシカやサルなど多種類の哺乳類が生息しています。

　令和3年に国定公園に編入された只見川周辺地域では、豊かな自然景観の中に自然と共生した地域の暮らしが溶け込み、独特な里山景観や幻想的な風景が形成されています。阿賀川下流域には銚子の口などの河川の作用でつくられた勇壮な景勝地がみられ、公園利用の面では、阿賀川と只見川沿いに、それぞれＪＲ磐越西線とＪＲ只見線が走り、地域の観光等における重要な移動手段となっているほか、各地域の景観を車窓から眺望できるとともに、列車の走行景観も本公園の重要な風景の一部となっています。また、福満虚空藏菩薩圓藏寺を始めとする寺社仏閣や自然との共生の中で育まれ、伝えられてきた伝統工芸、食文化等の歴史文化資源にも恵まれています。さらに、浅草岳や朝日岳、蒲生岳等の登山利用や霧幻峡の渡し、田子倉湖における周遊船運航等の利用形態が存在し、公園全体として高い利用性を有しています。

【越後三山只見国定公園】

・面積　102,895ha（福島県地域50,431ha、新潟県52,464ha）

・関係市町村

　　福島県　喜多方市、檜枝岐村、只見町、西会津町、会津坂下町、柳津町、三島町、金山町

　　新潟県　三条市、魚沼市、南魚沼市

　越後三山　