認知症疾患医療センター

　高齢化の進展に伴い、認知症の方は今後も増加していくことが見込まれています。

　福島県では、認知症になっても住み慣れた地域で、安心して暮らすことのできるやさしい”ふくしま”の実現を目指し、県内各圏域に「認知症疾患医療センター」を整備し、地域の認知症医療提供体制の充実を図っております。

　現在、県内７つの生活圏域（県北、県中、県南、会津、南会津、相双、いわき）に合計1１カ所の認知症疾患医療センターが整備されています。

　福島県では、高齢者が認知症になっても、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、引き続き地域の支援体制の充実を図っていきます。

　認知症疾患医療センターの役割には、主に認知症の鑑別診断と対応、周辺症状・身体合併症への対応、専門医療相談の実施、地域の関係機関との連携促進があります。

　認知症疾患医療センターに受診する際は、各認知症疾患医療センターにより異なりますが、基本的にかかりつけ医（主治医）等や認知症初期集中支援チームからの紹介、または事前の電話相談が必要となる場合がありますので、受診される前に各認知症疾患医療センターにご確認ください。

１　認知症の診断と対応

　血液検査や画像検査、神経心理検査などの医学的な検査に加え、日常生活の状況や他の身体疾患等の状況等も踏まえ、総合的に認知症の診断を行います。

　その上で、本人やご家族とのご相談も踏まえ、当認知症疾患医療センターでの治療継続やお住まいの近隣の医療機関など症状にあわせた適切な医療機関の紹介、また必要に応じて行政などその他関係機関による支援の紹介などを実施します。

２　周辺症状・身体合併症への対応

　　認知症の人の周辺症状及び身体合併症の治療について、認知症疾患医療センターでの受け入れのほか、地域の認知症に係る専門医療機関、一般病院や精神科病院等と緊密な連携を図り、地域全体で受け入れる体制を構築していきます。

３　専門医療相談の実施

　　本人や家族、かかりつけ医や市町村が設置している認知症初期集中支援チームからの相談等に対応するとともに、受診勧奨や適切な医療機関等の紹介などの支援を行います。

４　地域の関係機関との連携促進

　　地域の医療機関や介護関係者、行政・地域包括支援センターなどと連携し、認知症の方やその家族への支援体制づくりに関する検討を行います。

　　また、研修会の開催など地域住民や医療・介護関係者等への認知症に関する普及・啓発活動を行います。

　　もの忘れが相談できる医師とは、適切な認知症診断の知識・技術や家族からの話や悩みを聞く姿勢を習得するための研修を終了した「かかりつけ医」の方々で、

　「認知症に関する相談先一覧」でお知らせしています。御相談ください。