CKD(慢性腎臓病)対策について
CKD(慢性腎臓病)対策について
CKD(慢性腎臓病)ってどんな病気?
CKD(慢性腎臓病)は、1つの疾患の名称ではなく、腎臓の働きが徐々に低下していくさまざまな腎臓病を包括した総称です。CKDの発症には、加齢に伴う腎機能低下や、糖尿病や高血圧など生活習慣病が深くかかわっており、CKDが進行すると透析療法が必要となります。わが国では約33万人の方が人工透析を受けるなど、国民の健康に大きな影響を及ぼしています。また、成人の約8人に1人はCKDと言われており、新たな国民病として注目されています。
福島県においては、透析患者数は横ばい状態であり、福島県で人工透析になった原因の約4割が糖尿病であり、CKD対策が喫緊の課題となっています。
CKD(慢性腎臓病)って何?
CKD(慢性腎臓病)とは、以下の1、2のいずれか、または両方が3ヶ月以上持続する状態のことを言います。
1 尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか(特に蛋白尿の存在が重要)
2 糸球体濾過量(GFR)60 ml/ 分/1 .73 平方メートル 未満
■糸球体濾過量(GFR)とは・・・
腎臓の機能 を知ることができる指標です。
このGFRは血清クレアチニンの検査値と年齢・性別を使って計算して出すことができます 。
GFRが60といわれたら、腎臓は60%の働きしかできなくなっているということになります
自覚症状の乏しいCKDの早期発見に役立つのが、尿中のたんぱく質の濃度を調べる尿検査と、血液中のクレアチニンを調べる血液検査です。
クレアチニンとは血液中の老廃物のひとつであり、通常であれば腎臓でろ過され、ほとんどが尿中に排出されます。しかし、腎機能が低下していると、尿中に排出されずに血液中に蓄積されます。この血液中のクレアチニンを「血清クレアチニン値」といい、健康診断等で調べることができます。
NPO法人 日本腎臓病協会のホームページでは、腎機能の値をチェックすることができます。
https://j-ka.or.jp/ckd/check.php
CKD(慢性腎臓病)予防普及啓発について
初期には自覚症状がほとんどなく、症状が出るころには重症化していることが多いため、定期的に健診を受診し、予防・早期発見することが重要です。
県民の皆様にCKDを広く知っていただくためのチラシを作成しましたので、御活用ください。
専門的なCKD診療が可能な福島県腎臓専門医
福島県では、適切なタイミングで専門的なCKD診療を受けることができる体制を推進しています。
健診結果から医療機関を受診する際(主に住民の方)やかかりつけ医から腎臓専門医を紹介する際(主に医療機関の方)にご活用ください。
腎臓専門医のリストについては、福島県医師会のホームページの下記リンクからご確認ください。
https://xs579900.xsrv.jp/ishikai/specialist_list_2/
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