献血、4つのお願い
今、若い方々の協力が必要不可欠です。
骨髄の病気や事故で大量出血した方など輸血を必要とする患者さんにとって、輸血用の血液は、生命を支えるかけがえのないものです。また、血友病の患者さんにとっても、血液の成分からつくりだされる血液凝固因子製剤は、自分の生命を支える大切なものです。
これらは、一部を除いて、人工的につくりだすことはできず、皆さんの献血によりその原料を確保しなければなりません。
献血とは、これらの人たちの生命を救うための、貴重でかけがえのないボランティアなのです。
高齢化・少子化が進んでいる昨今、全国的に若い方々の献血が徐々に減少してきております。将来にわたって必要な患者さんに確実に血液を届けるためには、若い方々の積極的な協力が必要不可欠です。
ほんのちょっと勇気を出して、是非献血に参加してください。
針を刺したときのちょっとした痛みの何十倍という満足感に浸ることができると思いますよ。
検査目的の献血は絶対にしないでください。
患者さんに安全性の高い血液を提供するため、すべての血液に厳しい検査がなされています。しかしながら、病原体の中には、エイズウィルスのように、感染してから数週間経たないと検査で確認できないものがあります。この数週間の間に献血して、その血液が検査で排除できずに輸血に使われてしまうことになれば、患者さんの生命を救うための献血が、輸血を受けた患者さんに新たな不幸を招いてしまうことになってしまいます。このようなことにならないためにも、少しでも感染しているのではないかとの不安がある方は、絶対に献血しないでください。
輸血を受ける患者さんからのお願いです。
患者さんにとってより安全な400mLと成分献血にご協力ください。
輸血には、未知のウィルスへの感染や副作用などいろいろな危険性が潜在しています。
その危険性を減らすためには、血液提供者の数を減らすことが重要になります。
例えば、1200mLの血液を輸血しなければならないときに、200mL献血だと6人の方の血液を使用しますが、400mL献血であれば3人で済みます。つまり、危険性が半分に減るということになります。
成分献血についても、患者さんが必要な成分だけを提供してもらうことにより、200mL献血数人分を1人の献血者から確保することができるため、それだけ安全性が高くなります。
このように、患者さんにとって安全性の高い400mLと成分献血にご協力をお願いします。
これも、輸血を受ける患者さんからのお願いです。
真夏や真冬の時期にも是非ご協力をお願いします。
血液には、数日間から数週間という有効期限があり、期限を過ぎてしまったものは患者さんに使うことができません。そのため、血液は春や秋の季節のいい時期にたくさんのご協力をいただいてそれを在庫し真夏や真冬に使用するということができません。
暑くて、或いは寒くて献血に協力するのがためらわれる時期であっても、患者さんは血液を必要としています。
どうか、真夏や真冬にこそ、皆さんの積極的なご協力をお願いします。