GAPの取組について
GAPの取組について
1.目的
本校は、実践的な農業の技術力と優れた経営力を備えた地域のリーダーとなる農業者の育成を教育目標としています。このため、農場の運営に際しては、以下の事項を達成するため、法令遵守を徹底し、安全・安心な農産物の生産及び環境保全型農業を実践するとともに、地域のモデル農場としてGAP手法の積極的な導入と実践・改善等を通じて、将来においてGAP実践の即戦力となる人材の育成を図ります。
(1)食の安全(食品への農薬異物混入等の事故の撲滅)
(2)環境保全(廃棄物の適正な処理と有効活用、省エネルギーの推進)
(3)信頼される出荷・販売管理(トレーサビリティや識別管理、迅速な苦情対応の実施)
(4)地域社会との円滑なコミュニケーション(直売実習等を通じた地域交流)
(5)労働安全(労働災害ゼロ)
2.GAP認証品目
本校は、現在、穀物では「米(玄米)」と「そば」、青果物では「トマト」、「きゅうり」、「ぶどう」及び「かき」の計6品目でJGAP及びふくしま県GAP(FGAP)の認証を取得しています。
経営学科 | 品目 | 認証GAPの区分及び認証登録番号 |
---|---|---|
水田 | 米(玄米)、そば |
JGAP(MIC-S-070000082) FGAP(米:PRK20001 そば:PGK20001 野菜:PVK20001 果樹:PFK20001 |
野菜 | トマト、きゅうり | |
果樹 | ぶどう、かき |
※令和2年11月29日から新たに「そば」、「きゅうり」及び「かき」がJGAPの認証品目として追加となりました!
※令和3年3月26日に上記品目でFGAP追加認証を取得しました!
福島県農業総合センター農業短期大学校JGAP認証書 [PDFファイル/837KB]
福島県農業総合センター農業短期大学校FGAP認証書 [PDFファイル/1.29MB]
3.第三者認証GAP取得に向けた取組
時期 | 内容 |
---|---|
平成29年4月~ | JGAP認証取得に向けた取組開始 |
平成30年3月28日 | JGAP初回審査(品目:米(玄米)、トマト) |
平成30年5月7日 | JGAP認証取得 |
平成30年11月27日 | JGAP維持審査(品目追加:ぶどう) |
平成30年12月25日 | JGAP認証再発行 |
令和2年3月4日 | JGAP更新審査 |
令和2年4月6日 | JGAP認証再発行(更新) |
令和2年10月28日 | JGAP維持審査 |
令和2年11月29日 | JGAP認証再発行、3品目認証追加(品目追加:そば、きゅうり及びかき) |
令和3年1月 | FGAP追加認証申請 |
令和3年3月26日 |
FGAP追加認証取得(品目:米(玄米)、そば、トマト、きゅうり、ぶどう、かき) |
令和3年10月11日 | JGAP更新審査 |
令和3年11月17日 | JGAP認証再発行(更新) |
写真で見る令和3年度の歩み [PDFファイル/4.22MB]
4.各経営学科の取組方針
水田経営学科
水田経営学科では「米(玄米)」「そば」でJGAP認証、ふくしま県GAP認証を取得しています。管理基準に基づき安全な作業ができるよう環境を整え、栽培計画を立てて栽培管理に取り組んでいます。さらにリスク評価により管理方法を見直し、より効果的な管理ができるよう心がけています。
野菜経営学科
野菜経営学科では、「トマト」「きゅうり」でJGAP認証、ふくしま県GAP認証を取得しています。学科で行う「経営実習」では、GAPの基礎から食品安全や労働安全等のリスク評価と反省点を積み重ね、日々の栽培作業を通じてより実践的なGAPに取り組んでいます。
果樹経営学科
果樹経営学科では「ぶどう」「かき」でJGAP認証、ふくしま県GAP認証を取得しています。ブドウの栽培、収穫、調整の各工程において使用される道具、資材、機械類をルールに従い適切に使用、保管しています。特に食品安全に関わりの大きい調整作業については、作業者(学生、職員)がマニュアルを必ず確認し、調整場の整理整頓、清浄性の確保を行いながら当たっています。
花き経営学科
花き経営学科では、産地への普及性が高い「花き日持ち品質管理認証」の認証取得を目指し、取組を進めています。学科で行う「経営実習」では、水あげバケツやハサミをきちんと洗い清潔に保つこと、適切な前処理剤を使用すること、収穫した切り花は出荷前まで冷蔵することなど、切り花の日持ちが向上する管理を実践しています。令和3年度は宿根カスミソウにおいて「花き日持ち品質管理認証」を取得しています。
畜産経営学科
令和2年度の飼養衛生管理基準の改正に伴い、令和3年度に作成した飼養衛生管理マニュアルに基づき、飼養管理を行っています。学科で行う「経営実習」では、飼養衛生管理区域での靴の履き替えや飼養衛生管理遵守状況の定期的な確認等、衛生管理対策を徹底し、日々の実習に取り組んでいます。また、たい肥の安全性確認を実施することで、GAP認証品目の栽培に使用可能な安全で良質なたい肥の生産にも取り組んでいます。
5.令和3年度の取組
取組計画
●令和3年4月~ 【水田・野菜・果樹】JGAP認証更新審査に向けた取組
【花き】花き日持ち品質管理認証審査に向けた取組
【畜産】飼養衛生管理マニュアルの作成
●令和3年9月 【水田・野菜・果樹】GAP模擬審査の実施
●令和3年10月 【水田・野菜・果樹】JGAP維持審査の受審
●令和3年11月 【花き】花き日持ち品質管理認証審査の受審
●令和4年1~2月 【水田・野菜・果樹】FGAP認証維持審査(書類審査)
●令和4年2月 三重県農業大学校とのオンライン交流会(GAP取組の情報交換)
●令和4年2月 FGAP認証更新申請(現在書類審査中)
最近の取組内容
令和4年2月8日 三重県農業大学校とのGAP交流会が開催されました
令和4年2月8日(火曜日)、三重県農業大学校とのオンラインによるGAP交流会が開催されました。これまで三重県農業大学校とは、両校の直売農産物の交換販売や学生がお互いに訪問するなど毎年交流を図っており、今年度は昨年度と同様に新型コロナウイルスの影響で両校の行き来が難しい状況であることから、Zoomを使ったオンライン交流会となりました。交流会の中では両校の学校紹介の後、GAPに取り組んで良かったことや苦労したことなど意見交換が行われました。
交流会の様子は、行事予定と最近の出来事「2月8日 三重県農業大学校とオンライン交流会を実施しました。」をご覧ください。
令和3年11月19日 花き日持ち品質管理認証の現地審査を受審しました(花き経営学科)
令和3年11月19日(金曜日)、花き経営学科が宿根カスミソウにおいて「花き日持ち品質管理認証」の現地審査を受審しました。花き日持ち品質管理認証とは、花きの日持ち性向上を図るため、作業条件等のマニュアルに従って品質管理ができている生産者・流通業者・小売店舗に対し認証されるものです。審査の結果、12月1日に、東日本の農業大学校では初めてとなる認証を取得しました。
審査の様子は、行事予定と最近の出来事「12月1日 東日本初!「花き日持ち品質管理認証」を取得しました(花き経営学科)」をご覧ください。
令和3年10月11日 JGAP認証更新審査を受審しました(水田経営学科、野菜経営学科、果樹経営学科)
令和3年10月11日(月曜日)、JGAP認証更新審査を受審しました。JGAP認証機関より派遣された審査員により審査が行われ、JAPに取り組む水田経営学科、野菜経営学科、果樹経営学科の代表学生と職員が対応しました。日々取り組んでいる事柄や農場内の整備状況等、1日かけての審査となりましたが、大きな指摘事項もなく、無事11月17日にJGAP認証を取得(更新)しました。
書類審査 | 【米】もみすり工程の確認 | 【トマト】収穫工程の確認 |
令和3年9月22日 JGAP校内模擬審査を実施しました(水田経営学科、野菜経営学科、果樹経営学科)
令和3年9月22日(水曜日)に、10月11日に予定されているJGAP更新審査の受審に向け、校内模擬審査を行いました。模擬審査は、校内のJGAP指導員資格を持つ職員が審査員役を担い、JGAPの認証を取得している水田経営学科、野菜経営学科、果樹経営学科のGAP実践状況のチェックを行いました。今回の模擬審査で指摘された事項は、各経営学科で是正を行い、更新審査までに改善を行います。
GAP関連書類 | 書類確認中 | 調整室のチェック |
令和3年9月2~3日 リスク評価を行いました。(野菜経営学科)
令和3年9月2日(木曜日)、3日(金曜日)、野菜経営学科では、年に1度の「リスク評価」を実施しました。リスク評価とは、生産工程や農場内で起こりうるリスクの大きさを判断し、評価に応じた対策・ルールを自分たちで検討し、定めていく取組です。年に1回以上実施することで、生産環境の見直し、改善に繋がります。
6.問い合わせ先
福島県農業総合センター農業短期大学校
農業経営部 野菜経営学科
〒969-0292 福島県西白河郡矢吹町一本木446番地1
(Tel)0248-42-4138 (Fax)0248-44-4553
(メール)[email protected]
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