旧大峠道路現状調査報告
旧大峠道路現状調査報告 旧 大 峠 道 路 を ゆ く
~旧大峠道路をご存知でしょうか?秋の旧大峠トンネル(隧道)へ行ってみました~
平成22年9月に新大峠道路が全面開通になり、今では毎日2000台を超える車が行き来する喜多方~米沢間ですが、その昔は喜多方市の根小屋集落を経由し、
米沢市の大峠道路につながる旧大峠道路が使われていました。
道幅が狭く、冬期間には通行止めになってしまうなどの不便さがありましたが、物流の大事な要だったのです。
平成23年10月29日
「旧大峠道路」と「大峠隧道(ずいどう)」の現状を確認するため現地へ向かうことにした。当日は天気に恵まれた快晴の朝、早起きの私は喜多方市内の家を午前6時に車で出発した。
国道121号のバイパス交差点から車で約20分位走ると根小屋地点に到着。ここからは通行止め。徒歩でスタート。
(熊出没のおそれもあるので一応熊鈴を身につけて…と)
歩き始めてから15分位から曲がりくねった道がずーっと続く。路面幅はバスも通れる位の5~6mの道幅です。路面はアスファルト舗装です。
(この道を路線バスが走っていたそうです!!)
歩き始めて1時間位。東側から朝日が美しく紅葉がとてもきれいに輝いて思わずカメラを手にしながらパチパチと撮りました。
おーっとびっくり!!
歩き始めて1時間半くらい、カーブを曲がり終えた時、数十メートル先に見慣れぬ”もの”を発見!! 思わずあとずさり…
離れた位置から数秒みていましたが、写真を1枚パチリと撮ったら逃げていきました。どうやら熊ではなく”かもしか”みたいでした。
ふーっ!!
歩き始めてから2時間以上、やっと山形との県境の標識が見えてきた。まもなく、その先に「大峠隧道(ずいどう」があるはず…
歩き始めて2時間10分、やっと「大峠隧道(ずいどう」にたどり着きました。到着時刻は午前8時45分です。目の前には通行止めの大きな標識があり、確認は出来ました。
トンネルの延長は119.40m。
トンネルの中はこんな感じ。(水が溜まっていますね)
米沢坑口は少し土砂がくずれていました。
隧道を抜けて米沢側を見渡した景色。
この道は住民延べ73万4千人の血と汗と涙によって、明治15~17年に開削されたそうです。この険しい山道を拓いた先人達の苦労を思うと感謝の気持ちが浮かびます。