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ダムが、いわき市のどこにあり、どんな役割を果たしているのかを簡単に説明します。
ダムはこんなところにあります。
福島県の南端を流れる鮫川の中腹に位置し、常磐道いわき勿来インターチェンジから車で約3分の場所にあります。
同じ市内には、映画「フラガール」の舞台となった「スパリゾートハワイアンズ」や国宝「白水阿弥陀堂」等観光施設が点在し、気候も温暖であることから年間を通じ多くの観光客が訪れています。
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ダムはなぜ必要?
鮫川は福島県浜通り南部を流れる川で、その支流に四時川が流れています。
昭和16年7月のことでした。関東や東北南部にかけて台風により大きな水害に見舞われました。鮫川沿いでも、死者10人、行方不明5人、家屋175戸が壊れ堤防の決壊48ケ所にもおよびました。
戦後も勿来地区に水害が続いたため、洪水による被害を少なくすることと、工業用水の確保を目的とした高柴ダムが、鮫川につくられました。
その後、勿来地区を中心に、企業が続々と増え、市街地も発展していきました。
それに伴い、飲料水や工業用水がますます必要になり、それらの確保を目的とした四時(しとき)ダムが四時川につくられました。
飲料水・工業用水・農業用水・水力発電
ダムには常に水を確保しておき、降雨がなく日照りが続き水不足になった場合、飲料水(のみみず)や工業用水(こうじょうなどでしようするみず)、農業用水(たんぼやはたけのみず)、水力発電(でんきをつくるみず)などのために、ためておいた水を工場や家庭に送ります。
また、ダムの高さを利用して水力発電により電気もおこしています。
洪水調節
ダムができる前は、上流の山に雨が降った場合、川の水はそのまま流れて洪水になり、下流に大きな水害が起きていました。
ダムをつくってからは、上流から流れてくる水を一時的にダムにためて、一度にたくさんの水が下流に流れないように調節しなから流します。これを洪水調節といいます。