森林文化のくに・ふくしま県民憲章を制定しました
(前文)
ふくしまには豊かな森林、そして清流、湖沼、海、澄んだ空があります。
私たちは、遠い祖先のころから、森林に育まれた多くのいのちの一員として生きてきました。そして、森林に感謝し、畏(おそ)れ敬い、多彩な森林文化を育みながら、人や物を大切にする優しい心も深めてきました。
しかし、ときにこの感謝や畏(おそ)れ敬う気持ちを忘れ、母なる森林やそこに棲(す)む多くのいのちを傷つけることもしました。
今、私たちは、ふくしまの森林が未来も豊かであり続けるよう守り育て、その心を次世代に引き継ぐ責務があると考えます。
そのためには、私たち一人一人が、森林の恵みにより生活が支えられていることを理解し、森林づくりの大切さを考え、今できる身近なことから行動することが大切です。
私たち一人一人は、ここに、豊かな森林文化のくに・ふくしまを創ることを誓い、この憲章を制定します。
(本文)
わたしたちは、
1.森林を敬い、あらゆるいのちを尊びます。
2.森林にふれあい、心豊かに生きます。
3.森林の恵みに感謝し、活かします。
4.森林を守り育て、未来につなぎます。
(具体的な取組み)
1.森林を敬い、あらゆるいのちを尊びます。
- 森の中で生き物たちが、おたがい助け合って生きていることを学び、その命を大切にします。
- 山での火の後始末はきちんとします。
- 森林にあるゴミを拾い、ゴミを森林には捨てません。
- 森林への優しさを忘れず、森林とあらゆる生命を大切にします。
- 豊かな森林を守るため無駄な開発をしません。
2.森林にふれあい、心豊かに生きます。
- 森林にふれあって森林のすばらしさを学びます。
- 森林の実や木の葉を鑑賞し、その季節の喜びを感じます。
- 花や鳥など、自然の仲間とともに森林とふれあい友達になります。
- はる、なつ、あき、ふゆの山の自然を見て楽しみます。
- 森林の中のきれいな空気を思う存分吸って心を癒し、森林との共生を実感します。
3.森林の恵みに感謝し、活かします。
- 森林からいただいた、木や紙は、森林に感謝し、大切に使います。
- 木造の古い建物を大事にします。
- 澄んだ空気や水を作り出す森林に感謝し、木々の成長を手助けします。
- 森林からの贈り物に感謝し、規則を守って森林と共生します。
4.森林を守り育て、未来につなぎます。
- 森林を守り、緑のきれいなふくしまをつくります。
- 私達にとってかけがえのないこの豊かな森林を未来へ届けていきます。
- 森林を守るため、植林活動などの森づくりに積極的に参加します。
- 豊かな森林に育まれた森林文化をしっかりと次の世代に引き継ぎます。