Workcation in Fukushima Nature Park

EXPERIENCE 01磐梯朝日国立公園(裏磐梯)
EXPERIENCE 02日光国立公園(新甲子温泉)
EXPERIENCE 03磐梯朝日国立公園(土湯温泉・表磐梯)

INDEX

新甲子の自然体験
地域の取組に学ぶ

DAY 2

NIKKO NATIONAL PARK

阿武隈川源流のせせらぎと
紅葉狩りデトックス

新甲子遊歩道

宿泊先のみやま荘玄関前に早朝から集合して、ツーリズムガイドにしごうの三村さんと合流し、新甲子遊歩道へ向かいます。朝日が木漏れ日となって降り注ぐ中、渓流沿いの道をゆっくり歩けば、日頃のストレスを忘れ、心身ともにデトックス効果は抜群です。

三村さんが話してくれた「普段は五感だけで物事を見がち、感じがちだけれど、第六感=心で自然を感じてほしい。」というお話がとても素敵で、まさにそれを体感することができました。

国内唯一のメイプルサーモンの養殖

林養魚場[昼食]

世界人口の増加に伴うタンパク質危機が懸念される今日、「養殖業に食の未来がかかっている。」と林養魚場の部長 石田さんは語ります。メイプルサーモンは、林養魚場が品種改良と養殖方法や餌の品質追求などによって生み出した大型のトラウトサーモンです。阿武隈川源流から引いた澄んだ水の中で3年から4年をかけてじっくりと育成することで、適度に脂が乗り、臭みもほとんどないとびきりのおいしさになります。東日本大震災や水害を乗り越えて日本各地へと事業を拡大し、釣りや水辺でのキャンプなどが楽しめる「フォレストスプリングス」の立ち上げに取り組んできました。

会長である林さんは「水害ですべてを失い、原発事故による風評被害でも多大な被害を受けました。それでも、美しい自然を活かしてたくさんの人々が楽しめる食と環境をつくりたいという思いは強まるばかりです。社員たちにも常にアイデアと変化を求めています。お客様が喜んでくれるモノは何か、顧客目線に立つことを徹底するよう、声を掛けています。」と語ります。

『度重なる災害をバネに全国にいくつもの拠点を築いたバイタリティーに圧倒されます。』『自然の地形を活かして整備された「フォレストスプリングス」は、家族が遊ぶ光景を眺めながらパソコンに向かうファミリー帯同のワーケーションにもいい。』と、参加者は感心しきりの様子でした。

在来品種大豆「にしごう」の伝統を守り、活かす

西郷ゆば工房

西郷村に古くから伝わる大豆「にしごう」。そのおいしさを地域の特産品として伝え続けたい。西郷ゆば工房の創業者である仲谷さんの思いを近藤さんご夫妻が2017年に引き継ぎました。2019年には新しい加工所が完成し、手作りのゆばや豆乳、豆腐のおいしさを全国へ広めています。

工房で使用している大豆はすべて自家栽培。西郷村の在来品種「にしごう」と、鮮やかな緑色が特徴の青大豆「あやみどり」を栽培・加工しています。

在来種はその地域の風土に適応した、ここでしか栽培できない食物。この「食の伝統」を学ぶため、福島大学食農学類の学生たちも工房を訪れているそうです。

『ゆばや豆腐の味が濃いのに、きれいな水の味もしっかり感じる。』『出来立てのゆばのおいしさはなかなか体験できない。自宅でも作れるキットは、とてもいいアイデアですね。』『「あやみどり」で作ったゆばや豆腐もおいしいけれど、こうして食べ比べてみると「にしごう」の個性的なおいしさが際立つ。在来種は管理や育成が大変だけれど、守っていってほしい。』と参加者からも大好評でした。

開拓の歴史を学び、
魅力あふれる地域づくりを考える

川谷地区にしごう体験隊秘密基地

JR新白河駅から車で約20分、高原野菜の栽培や酪農が盛んな川谷地区を訪れました。ここは、戦後の開拓事業で入植した人々によって拓かれた土地です。当時の人々は、農地開墾に加え、冬期の「那須おろし」から作物を守る防風林の造成や気象観測にも取り組んでおり、村のビューポイントとなっている「雪割橋」の建設も行われました。人々の並々ならぬ努力を支えた貴重な食物がジャガイモでした。

「ジャガイモ以外の苗は風で飛ばされてしまって育たない。そんな過酷な状況の中で、厳しい寒暖差によってジャガイモがおいしくなりました。」にしごう探検隊 上田隊長のお話に参加者から多くの質問が寄せられ、話は“令和の開拓”に移りました。

「川谷地区のフロンティアスピリッツ「開拓は教育に始まり教育に終わる」に基づき、次世代を担う子供たちに普段はできない農業体験を通じて自然の尊さを教え、学校だけでなく地域全体で育てていくことが川谷の文化なんです。西郷村は、豊かな自然に恵まれ、子供たちが伸び伸びと遊べるのが魅力。企業など働く場所もあるので、転勤族の移住者も増えています。」

現代の「新たな入植者」が求めるものは何か、地域の魅力づくりについて話し合いました。

参加者からは『「新たな入植者」とは、まさにワーケーションなどを活用して2拠点で活動する人や、新たに移住する人。令和の開拓は、地域の人と外部から来る人が協力してつくり上げるものだと思う。そのためにも、交流の拠点となる場所が必要。にしごう探検隊秘密基地のような場所でリモートワークができたらベストですね。』というアイデアが出されました。

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