ふくしま尾瀬エリアにはフォトジェニックな写真が撮影できるスポットが数多く存在しています。
そこで今回は夏と秋にオススメのフォトスポットを、檜枝岐村と南会津町・舘岩総合支所の職員の方にお聞きしました。
その日、その時、その瞬間にしか出会えない、ふくしま尾瀬の景色を永遠の1枚に。カメラやスマートフォンを片手に、自由な感性で撮影を楽しみましょう。
日本百名山のひとつ、会津駒ケ岳(標高2,133m)の山頂下にある駒ノ大池。周辺にはハクサンコザクラやニッコウキスゲ、チングルマなどが咲き誇り、「高山植物の宝庫」とも呼ばれているのだそう。
山頂付近一帯に広がる湿原にはいくつかの池溏が点在しますが、なかでも駒ノ大池はひときわ大きく、晴れた日には会津駒ヶ岳の山頂や空の青と雲を悠々と映し出します。そして日暮れ時には夕焼け、夜が訪れると満点の星空が水面に浮かび上がり、日中とは趣の異なる幻想的な世界が登山客を魅了。
ぜひ、すぐ側の山小屋「駒の小屋」に宿泊し、時とともに移ろう駒ノ大池の表情を写真におさめてください。
・駒ノ大池
・住所 福島県南会津郡檜枝岐村駒ヶ岳
http://www.oze-info.jp/
・駒の小屋
・住所 福島県南会津郡檜枝岐村駒ヶ岳
・営業期間 4月下旬~10月下旬
・問い合わせ 080-2024-5375
https://komanokoya.com/
見渡す限り続く真っ白なそばの花。ここは標高1,000mに位置する高杖原地区の広大なそば畑で、総面積は12ヘクタールにもおよびます。花の見ごろは8月中旬から9月下旬。そば畑は作付けの時期に差異をつけた上段と下段に分かれているため、見頃を長く楽しめるのもポイントです。
遥か彼方まで連なる山々とそば畑のコントラストは筆舌に尽くしがたいほど美しく、早朝には周辺の木々を朝霧が包み込む日もあるのだとか。日が落ちるとあたり一面はライトアップされ、暗がりのなかで照らされる可憐な花々の姿も神秘的です。
「風景が刻々と変化するので、1日中いても飽きることがありません」と、毎年足を運ぶ写真愛好家も多いそうです。
※ライトアップの期間と時間帯、悪天候により中止情報等は、南会津町観光物産協会のSNSで告知しています。
・住所 福島県南会津郡南会津町八総
・料金 無料
・問い合わせ 0241-64-5611(南会津町観光物産協会 舘岩観光センター)
檜枝岐村では280年以上前から、郷土芸能「檜枝岐歌舞伎」が受け継がれてきました。
はじまりは江戸時代中期、お伊勢参りの道中で鑑賞した歌舞伎を村人が持ち帰り、「村人の娯楽」として見よう見まねで演じながら、年月をかけて完成度を高めていったと伝えられています。
現在、檜枝岐歌舞伎を演じるのは、村の方々で構成された千葉之家花駒座。5月12日の愛宕神祭礼と8月18日の鎮守神祭礼に奉納歌舞伎、9月の第1土曜日に観光客を対象とした公演「歌舞伎の夕べ」が上演されています。斜面につくられた石積みの観客席の上段は、舞台全体を見わたせるので撮影にもおすすめ。
写真を撮る際は舞台の進行や周囲の観客への配慮もお忘れなく。
※上演中、フラッシュや三脚の使用は禁止されています。
・住所 福島県南会津郡檜枝岐村居平670 鎮守神社境内
・料金 1,000円(檜枝岐村内での宿泊者は無料)
・問い合わせ 0241-75-2432(尾瀬檜枝岐温泉観光協会)
http://www.oze-info.jp/
蒸留酒・ジンのように高い透明度を有すことから「ジンクリア」と称される鱒沢川と、生い茂るブナやカラマツなどの原生林が、山水画のような渓谷美をつくり出しています。
新緑の春、緑深まる夏を経て訪れる、秋の紅葉。葉の色は黄、橙、真紅へと染まり、澄んだ水辺を艶やかに彩ります。木々のトンネルのなかに続く林道はこの清流に沿って配され、どこに目を向けても心を惹きつける優美な光景に、シャッターを切る手が止まらなくなるはず。
また、鱒沢渓谷は活きのいいイワナやヤマメが釣れると、フライフィッシングファンの間では聖地として知られており、地元の方々にとっては幼い頃に釣りをして遊んだ思い出の場所でもあるそうです。
・住所 福島県南会津郡南会津町湯ノ花