会津駒ヶ岳と燧ヶ岳を二泊三日で縦走する上級者向けのコースです。体調に気をつけ、万全の装備でチャレンジしてください。
1日目は滝沢登山口から会津駒ヶ岳頂上まで。2日目に御池までの富士見林道と大杉林道の尾根道を設定しました。健脚の方は1日で御池まで降りることも可能ですが、登山に無理は禁物です。何より富士見林道と大杉林道の尾根道をじっくり楽しんで頂きたいので2日に分けました。
大津岐峠までは「会津駒ヶ岳~富士見林道コース」もご参照ください。
大津岐峠を過ぎた辺りから帝釈山と田代山の稜線が見えてきます。電発避難小屋まで来るとそろそろ樹林が深くなり、大杉岳に至れば樹林帯です。
大杉岳から御池までの下りは傾斜が急でしかも足元を安定させる階段や岩がありません。雨天や落ち葉の季節は周囲の枝につかまって降りなければならないでしょう。スパイクなどがあると便利です。
本コースでは2日目の宿泊に御池ロッジを選んでいますが、2020年に関しては営業休止でした。2021年以降については確認を取る必要があります。
3日目は御池から燧ヶ岳の北陵を登り、俎嵓登頂後、東側の長英新道を使って下山します。
長英新道は山頂直下で慎重に下りる必要がありますが、それ以外は比較的安全な登山道です。樹林帯の長さに気後れする方もいるかもしれませんが、勾配が緩やかになるため歩行スピードを上げられるでしょう。
木道が見えたら尾瀬沼湖畔の分岐までもうすぐです。
俎嵓登頂までのルートは「燧ヶ岳ピークハントコース」もご参照ください。
大江湿原へ出たら、時間に余裕があれば尾瀬沼ビジターセンター周辺で小休止をお勧めします。3日間酷使した足は、自分で思うより疲労がたまっているので、油断せず下山しましょう。
このエリアについては「尾瀬沼往復コース」もご参照ください。
駒の小屋は基本的に食事を自分で用意しなければなりません。翌日下山するならば大掛かりなクッカーや食材を用意するのも登山の楽しみですが縦走となると話は別。瓶製のように下山時の負担となる調味料や飲料は、事前に移し替えるか持参品から外しましょう。
一般的に日本列島は3日間同じ天気が続くことがめずらしいです。これは上空を偏西風が恒常的に吹くためです。しかも山の天気は変わりやすい。
尾瀬国立公園内に限ったことではありませんが、山岳地域を縦走する際は天気を読み取る知識を事前に学び、荒天時に山行を中断できる避難所や脱出ルートも調べておきましょう。